どうも山口県下関市にある個別指導塾トップマインドの代表です。
今、ちょうど社会人の小論文指導をしていて、
その生徒は、准看護師から看護師になるために、看護学校への進学を希望してるんだけど、
看護、医療、保健系学部がある大学ふくめて、
こういう業界は、専門分野の知識だけではなく、
「人間臭さ・価値観・哲学」こういう能力も問われたりするから、
そういう意味でも、今回の過去問は、ためになると思うよ。
実際の試験問題は60分。
10分弱で書いたから荒削りだけど、参考にしてみてね。
【問題】
次の文章を読み、「人間の値打ち」について、看護師を目指すあなたはどのように考えますか?
また、あなた自身の値打ちは何ですか?
800ー1000文で述べなさい。
【生徒が書いた小論文】
【添削事例】
(※文章力自体に関する添削は別途指導のため省略)
生徒の為にならないから、
はっきり評価するけど、結論0点。
指導開始して2回目だから、
これでも初回よりは、はるかにマシなになったんだけど、
パフォーマンスでもなんでもなく、
正直、日本語すら全く書けていない。
っていうのが本音。
では、解説!
まず、課題文を要約すると以下になる。
値打ちとは、「存在する意味や意義を含む評価」
(他者の評価)
・がんばっているのに値打ちが無いと評価される
(自己評価)
・パワハラで値打ちが無い
・勝ち組が値打ちが高い
—————-
「稼ぐ力=人間の値打ち」ではない。
(中略)
人、時間、出会いや出来事で評価が変わる=一定の軸は無い。
次に、上記を踏まえて、看護師の視点で「人間の値打ち」について書く。
そこから、「自分自身の値打ち=看護師としての値打ち」は何なのか?
という問題。
よって、「看護師としての技量=価格」ではない意味や意義をどこに求めるのか?
これを踏まえた上で「自分の値打ち」の話をする。
以上が答え。
【俺が書いた文章(模範解答例)】
まず、「人間の値打ち」これについて看護師を目指す立場からすると、ひとえに以下だと考える。それは、「人の痛みを第一に考えられるかどうか」だ。これを物語るエピソードとして、子どもの頃に入院した経験を挙げる。入院中は色んな看護師と接する機会があり、様々な発見があった。その時、強く感じたのは、「同じ看護師でも、接し方や言葉のかけ方。この表現次第で、こうも自分の気持ちが変わるのか。」ということだ。身体的だけではなく、精神的にも落ち込んでいる。そんな状況で看護師が発する一言一行は、良くも悪くも大きなパワーを持つ。さらに今は感染防止の為、患者は家族との接触すら制限される時勢だ。こうした事情が重なれば重なるほど、患者の不安感と比例して、看護師の存在感が増す。だからこそ、今まで以上に患者の気持ちを汲み取る寛容性が求められるし、人と関わる以上、そこにはいつも「感情」が存在することを忘れてはならない。よって、相手の心情を常に想像し、先回りした言動をとること。自分だったらどうか、自問すること。この気遣い・心遣いこそが、患者との信頼関係を築く第一歩にもなるし、ひいては、患者満足度や「人間の値打ち」向上にもつながる。
次に、「私自身の値打ち」は、決して数字で測ることのできる「所得」や「能力値」ではなく、「数字では測れない魅力」だと考える。具体的には、医療の世界で、もっと上を目指したいという「野心」。そして、困難な時ほど、1人で抱え込むのではなく、良い意味で他力に頼ることができる「素直さ」だ。前者であれば、地方の医療水準にとどまらず、都会の最先端医療に携わりたいという想い。今よりレベルが高い環境で自己成長を加速させたいという想い。これらがある。また後者であれば、准看護師として、同僚との人間関係で悩んだことがあった。そんな逆境においても、勇気を出して上司に相談することで、解決の糸口となるきっかけを得ることができた。このような姿勢だ。
以上から、「人間の値打ち」は「人の痛みを第一に考えられるかどうか」であり、「私自身の値打ち」は「数字で測ることのできない魅力」だと考える。
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【追記】
ちなみに、この生徒は無事、志望校へ合格しました!
「練習&フォードバック」の反復により、たった数ヶ月で文章能力が飛躍的に上がりました。
また、面接指導を通じて対人能力も劇的に改善されました。
筋力同様、能力も使わないと劣っていくため、今後も現状に満足せず、
当塾で得た学びを活かして進んでいってほしいと思います。
本当におめでとう!!!
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