アナウンサーが色んな力士にインタビューしていくという内容のもの。
力士。
色んな力士がいる。
わりと筋肉質な力士。
優しい顔をした力士。
強面力士。
トーク力抜群な力士。
眼鏡をかけたインテリ力士。
みんなそれぞれ自分の色を持っている。
そして、それをよく自覚している。
それが、インタビューから滲み出てくる。
きっと日頃から稽古で自分自身と向き合ってきている証拠なのだろう。
そこで、ふと思ったことがある。
力士と一口にいっても、
ただ大きな身体をした、お相撲をする人
ではない
ということ。
つまり、こんなことを考えた。
身体がみんな似たような体型をしている。
けど、やっぱりそこには「格付け」がされる。
横綱・大関・ 小結・関脇。。
この差はなんだろう。
この差はなんだろう。
必死に考える俺・・・。
そして出た結論。
技術だ!
技術と一口に言っても、そこにはスピードや身体の使い方、技のレパートリーなどなど、
色んな要素が含まれる。
くどいけど、どの力士も、見た目のガタイにそこまでの差はない。
みんな概ね似たような体型をしている。
ただ、じゃあなんで格付けによってランクが決まるんだろう。
そう考えた時に出てきた答えは、やっぱりそれ以外の要素。
つまり、「技術の差」が大半なのかなって思った。
昔、活躍した「舞の海」という力士がいる。
力士としては小柄ながら、「技のデパート」と呼ばれ、
自分より大きな相手に何度も勝ち、圧倒的な結果を残していた。
こういう力士が、身体ではなく、技術で上回る典型的なタイプかなって思う。
そうそう、
そういえば俺が中学時代に、クラブチームで野球をしていた時、
コーチにこんなことをアドバイスされたことがある。
「お前は、身体は大きくない。俺も、そうだった。だからこそ、技術で誰よりも上回れ。」
俺は、もともと食が細かったし、
チームメイトの中でもガタイが良い方ではない。
身長も高い方ではない。
特に身長とか、そういう体型的な部分は、遺伝要素による比重が極めて高い。
だからこそ、そういう努力で変えられない部分ではなく、
努力次第でいくらでも磨いていける「テクニック」
これで勝負することを、コーチは教えてくれたんだ。
だから、守備は特に練習しまくった。
毎日、何時間もずっと家の敷地内にある外壁にボールを投げ当てていた。
そこは、ボールの痕跡でいっぱいだ。
バッティングにおいても、
遠くに飛ばすのではなく、ミート力。バットコントロール。バント。
こういう部分を徹底的に磨いた。
あのアドバイス以来、
野球に対する姿勢が明らかに変わり、
それがガッツあるプレーにもつながっていった。
その結果、根性を見せることの重要性も学んだ。
ファインプレーの快感、醍醐味を実感することもできた。
野球帽のつばの裏には、
「ガッツ」
これをマジックで書いていた。
そんな実体験があるからか、
俺は、ガッツ溢れる野球選手、小柄だけど圧倒的な技術で上回る選手が好きだ。
元オリックス、阪神タイガースで活躍した平野恵一選手
現・ソフトバンクホークスの今宮健太選手
広島カープの菊池涼介選手
などなど。
失敗を恐れず、果敢に飛び込む姿勢に今でも勇気をもらえる。
プレーひとつで人を感動させられるプロ野球選手はやっぱりすごい。
勉強も似たようなところがある。
人間、誰しも「脳みそ」という最高の道具を与えられている。
赤ちゃんとしてこの世に生まれきた段階で、その構造に大きな差はほとんどない。
だからこそ、それをいかに使っていくか。
これによって、それ以降の能力やパフォーマンスが天と地ほど変わってくるんだなって。
受験勉強も、もともとのポテンシャルではなく、
思考や勉強の仕方など含めた「技術力」で決まる。
つくづくそう思ったよ。
コメント