「前まで通っていた別の塾では”よくできている”そんな報告だらけ」
「けど、実際、学校のテストになると報告とは”真逆の結果”・・・」
先日、無料体験にきてくれた生徒の保護者からこんな相談を受けた。
「ホウレンソウ」という言葉にあるように、報告は非常に重要な手段だ。
報告には、
①良い点(秀逸点)
②悪い点(反省点)
この2種類があり、
さらに細かく場合分けすると、以下のようになる。
(A)①+②
(B)①のみ
(C)②のみ
ようは、冒頭の例は(B)に該当する。
「良いことしか言わない」
はっきり言って、これはダメな報告の典型だ!
例えば、俺のサラリーマン時代の話をすると、
毎日、会社にあげる日報は、
(A)の形式
つまり、「良かったこと」+「悪かったこと」を合わせて提出
そんな雛形があった。
しかし、
そんなこと俺がするわけがない(笑)
周りと同じことするわけがない(笑)
もちろん、これは良い意味で。
理由は、何においても、
「人と同じことしてたら成果は人並以下になる」
ということを俺は経験上、強く知っていたから。
そこで、まず考えたのは、
「自分という人間について」
これだ。
結果が求められる。
そんな世界において、重要なことが2つだけある。
1つは、対象となる相手や事柄をよく知ること。
そして、
もう1つは、自分をよく知ることだ。
前者だけでもダメだし、後者だけでもダメ
必ず両者がそろってはじめて成果というのは現れる。
例えば、大学受験においても、
まずは、志望大学の問題傾向を知ること。
次に、自分の偏差値を知ること。
以上2点が、正しい努力をする為には必須のプロセスでしょ。
それと一緒だ。
だから、俺は、自分を客観視した上で、
どうすれば、ベストな努力になるのか?
どうすれば、より自分にマッチした工夫になるのか?
どうすれば、全国で上位の成績をあげることができるのか?
以上の思考を至る場面で巡らせていたし、
当然、「報告の仕方」1つとってもそれを形にした。
具体的には、こうだ。
①の欄は空欄、②はびっしり。
①の欄は空欄、②はびっしり。
つまり、(C)パターン
「反省点のみの報告」を毎日していた。意図的に。
なぜか?
この理由は、良い報告=自分を慢心させ得るものだから。
一方で、悪い報告=自分を引き締め、より発展させてくれる宝にしかならないから。
だから、俺は、自分をよく解っていたからこそ、
自分の良かった点など振り返るだけ逆効果だと思ったし、
そんなことするだけ時間の無駄だと考えた。
振り返りにおいて最も重要なことは、
自分自身の秀逸点ではなく、反省点。
前者ではなく後者に対して、100%パワーを割くことだ。
そして、報告を行う目的は、
「よく思われること」
ではない。
「理想に対する自己の発展」
この1点だけだ。
だから、おれは(C)パターン報告をルーティン化した。
とことん自分の恥だけをさらけ出した。
「自分に自分でダメ出しパレード」
そんな毎日だった。
すると、、
・反省することが当たり前化していきました。
・自分の改善すべき点がよく見えてきました。
・そのすべてが自分にとって最高の戒めになりました。
などなど・・・
色んな副産物が生まれた。
余談だが、日々の見込みを伝える「中間報告」においても、
俺はほとんど良い報告をした記憶がない。
例えば、周りは朝礼で、
「今日は契約の見込みが●件です!●件です!」とか、
晴れやかな顔をして言うんだけど、
一方で、俺はいつも、
どんなにビッグな見込みがあっても、
「見込みはゼロです」
そう、すまし顔で上司に伝えていた。
つまり、
周りより成果を上げる見込みが高いと、そう確信していたのにも関わらず、
「成果の見込みゼロ人間」を演じていたわけだ(笑)
そして実際、蓋を開けてみると、周りでは、
「契約が延びちゃいましたー」だとか、
「白紙になりましたー」だとか、
こんなのが平気で横行するわけだ。
これは本当によくあるあるな話なんだけど、
結果が出ない人間ほど、良い報告しかしてこないからね。
対して、俺は常に見込みゼロ人間。
そのくせ、いつも圧倒的に数字を上げるから、
そのギャップの分だけ、良い意味で印象も上がりやすいし、自分自身の喜びも倍増するわけだ。
こういうのもレバレッジの1つ。
(テコの原理)
大袈裟とかでもなんでもなく、
こういう頭脳プレーを俺は「営業」というワンテーマだけでも何百個単位で行っていた。
ちなみに、俺が塾生に行う日々のフィードバックも、その大半が(C)パターンだ。
チヤホヤする生徒など1人もいない。
これは全員共通
俺がいつも意識していることは、
「生徒や保護者からよく思われること」ではない。
「理想に対する現状をありのまま伝えること」
「理想に対する現実の伸びしろに気づかせること」
ただ、ただこれだけだ。
だから、必然的に(C)パターンになっちゃうのかなってね。
サラリーマン時代においても。
話をまとめると、
目指す理想が高ければ高いほど、
自分の秀逸点など後回しでいい、なんなら見なくていい。
そんなものは振り返るまでもない
くどいが、最優先で注力すべきは、
今の恥を恐れて自分を取り繕うこと
ではない。
むしろ、その逆!!
自分のダメさ、青さ、至らなさ、欠点、反省点
こういうものを心の底から受け入れて、
自分の伸びしろに気付いて、気付かせてもらって、
その上で、潜在能力を顕在能力に変える為に努力をする。
今の恥を将来の財産に変えていく。これだけだ。
例えば人間って、聴覚をゼロにすると、
視覚能力がより鋭くなると言われてるんだけど、
これとよく似ているよね。
特化すればするほど、よーーーく見えてくるんだよ。自分の弱さが。。
そこだけしか見えない状況をつくりだせば、
今まで見えなかった景色まで、すごーーーくよく見えるようになるんだよね。不思議と。
だから、
だから、
俺は上記を意識してやっていました。
100%集中的に、かつ必然的に、「反省→改善」を重ねまくる。
そんな仕組みをつくらないと、
「全国上位」は絶対に無理だと、
本当の意味での向上などありえないと、
そういうのも全部わかっていたしね。
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