「悩みの9割は比較から生まれる」
そんな通説がある。
ならば、この逆は、
「比較しなければ、悩みの9割はなくなる」
こうなる。
また、資本主義国・日本。
この国が資本主義国である以上、
自分が自分と他人を比較すること。
これは避けられても、
自分が他人から比較されること。
これはもうほぼ不可避だ。
そんな国に生まれ、育ったわけだから、
当然、兄妹でも比べられたり、友達と比べられたり
っていうのは、あなたにとっても、まあよくあるあるな話だろう。
他でもない、おれもその1人だ。
俺には年の近い妹がいて、
こういう話は普段絶対にしないんだけど、
彼女は、客観的に見て、俺以上に優秀だし、多才だし、
下関西高だし、国立大学だし、理系だし、大学院まで出てるし、仕事は仕事でって話だし、、、、、って挙げたらキリがないくらいの人間だ。
んで、
あることがきっかけで昔のことを振り返ってたら、
思い出したことが有る。
こういう話も普段おおっぴらにするわけがないんだけど、
あえて、していく。今回は。
例えば、「海響館」にある
“くじらさんありがとう”
この石碑、この文字、
実は彼女の字なんだけど、
これは、海響館がオープンする前、
俺が当時小学6年生の頃、書道コンテストがあったわけ。
ここには、下関市内はもちろん市外からも応募がくるわけで
そこで優勝したのが妹。選ばれたのが妹。
つまり、俺は負けた。妹に。
この時、俺は、当然、
ひどくおちこんだ。
あなたにもし歳の近いキョウダイがいるなら、
わかるだろう。
身内ほど比較される悔しさ、
身内ほど感情論が生まれる苦しさを。
そういうのってさ、
別に言葉されなくても、
なんとなく伝わってきたり、感じたりもするんだよね。
ただ、でも、その時ふと思ったんだ。
「これは悪い意味で比較してんじゃね?」
「ますます自分の首を絞めてんじゃね?」
ってね。
なんかピンときた。光射し込んだ。
では、この件でいう正解は何かっていうと、
俺はこうだと確信してる。
「いい意味で比較しよ!」
これ。
決して比較すること自体がNGなわけではなく、
「いい意味で比較する」
とは、どういうことか?
それは、
嫉妬する為に比較するんじゃなくて、
落ち込む為に比較するんじゃなくて、
学ぶ為に比較しよ!
手本の材料にしよ!
尊敬の的にしよ!
ってこと。
こう考え改めた。それに気付いた。
あなたにもし歳の近いキョウダイがいるなら、
わかるだろう。
身内ほど比較される悔しさ、
身内ほど感情論が生まれる苦しさを。
しかし、しかし、そんな時こそ、逆だ。
身内ほどいい意味で模範にしよう、
近しい人ほど客観視しようと、
それが最大のチャンスだと、
こういう「思考の転換」をしていった。
そこから、
「妹の作品の良さ、魅力ってなんだろう?」
この問いに対する答えをひたすら考えた。
ひたすらにらめっこ。
絶対に負けない「にらめっこ」
それとあわせて、その真逆。
つまり、
「自分の作品の良さ、魅力ってなんだろう?」
この問いに対する答えもひたすら考えた。
100個以上挙げられなかったらピストル向けられる
そんな勢いで必死に考えた。
そのくらいの覚悟を持てば、人間不思議と
バンバンみえてくるんだよね、色んなことが。
バンバンでてくるんだよね、色んなアイデアが。
そして、ここからが超重要なんだけど、
なんで、あの時、俺がピンときたのか?
っていうと、
これもまた「書道」だったりが関係していて、
書道って、1つの課題に対して、
大体500枚以上はアベレージで稽古するんだけど、
(ステップ1)
1枚1枚できた作品を先生に見せる
(ステップ2)
先生からの評価が、
グッド!→保管しておく。
バッド!→ゴミ箱行き。
(ステップ3)
2で保管した何枚かの作品を先生が見比べて、
出品する最高傑作を選定する。
この流れなんだけど、ステップ3
要は、ここで「比較」が始まる。比較される。
ただ、その時、先生が、俺に振ってくるんだ。
「あなたなら、どっちがいい?」って。
質問パターンは2つ
1、自分の作品同士を見比べる(自分と自分の比較)
2、他の生徒の作品同士を見比べる(他人の良いところを探せる)
この2パターンで、
「あなたなら、どっちがいい?」
こうやって「問われる」ってめちゃくちゃ重要なプロセスだし、
2の過程。2のキッカケを与えてくれた先生には感謝だし、
これあったからこそ、俺は身内ですら客観視できたのかなってね、
そんなことをふと思ったよ。
だって、兄弟姉妹家族、、
身近な人たちの魅力すら見つけられないのに、赤の他人の魅力を見つけ出すなんて困難過ぎると思うしね。
だから、おれが塾生に色んな比較をさせる時も、
必ず落ち込むためじゃなくて学ぶために比較しよ
「刺激を受けるために比較しよ」
「比較することで”悩み”に変えるのではなく、”プラスの種”に変えよ!」
そう言ってるよ。
1対1の個別指導だけど、そういう工夫で、生徒に刺激を与えたりしてたりもしているよ
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